美容師というのは人気のある職種ですが他業種と比較して平均年収が低い傾向があります。
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると毎月の給与平均は26万円で、年間賞与額は6万円となっています。年収にすると318万円です。
日本の年収平均が430万円と言われていますので、美容師の年収の低さがわかると思います。
ただ、あくまで平均年収ですのでそれ以上に稼ぐ方もいます。勤務年数や勤務する企業、地域によっても年収は変わってきます。
今回は美容師の仕事をしている30代シングルマザーの方に年収と仕事内容について教えていただきました。美容師の仕事をしたいと考えている方の参考になれば幸いです。
シングルマザーになったのは元旦那の一言が原因

シングルマザーで仕事をしている母です。息子が1人います。家事をちゃんと努めてあげられているかはわかりませんが、なんとか両立を目指して暮らしています。
息子も家事を手伝ってくれるのでとても助かっています。ペットにハムスターを飼っており、私達の癒しの存在になっています。習い事もしているので忙しいですが、毎日楽しいです。
元旦那の仕事がうまくいかなくなったため離婚
私と元旦那は授かり婚でした。出会ってすぐに授かることができ、それをきっかけに結婚して一緒に暮らし始めました。
しかし、そのタイミングで旦那の仕事がうまくいかなくなってしまいました。旦那はここではやっていけないと、都内の方で仕事を勝手に探してきて、引越しを決めました。
私は妊娠中だったので近くに誰もいない土地にいくことが不安だったこともあり、旦那が1人で引っ越すことになりました。
ですが、旦那は自分の生活だけでいっぱいになり、私を養うことができなくなりました。
私はつわりがひどくて会社を退社したのですが、そこからまた仕事を探し臨月まで働きました。
最終的に離婚を決めたきっかけは旦那が言った「なんで俺の給料で暮らしていこうとするの?」という言葉でした。
美容師の仕事内容と年収を紹介!

私は美容室でスタイリストをしています。妊娠前からお世話になっている職場で、出産後も連絡をくれて少しずつ働く時間を長くしていってもらい今にいたります。今の職場での年収は200万円です。
子供の行事などでお休みをいただくこともあるのですが、まわりにもお子さんをお持ちの方がいて、店長もお子さんがいて奥さんも美容師さんなので、とても理解があり助かっています。
お客様にも指名をいただけるようになり、毎日忙しく働かせてもらっています。職場での仕事内容は、カットやカラー、パーマなど一般の美容室で行う業務です。
電話対応や事務作業もありますが、フロントの方がいるので、フロント担当がお休みの時は代わりに入ることがあります。
お客様の年齢層も未就学児からお年寄りまで様々な年齢の方々が来店されます。お店の単価も割と低めなので家族でいらっしゃるお客様もいます。
まわりの方に助けていただき、長く勤めてこれていると思います。社長の期待に応えられるようにこれからも頑張ります。
美容師の良いところ
毎日いろんな方と触れ合えることはこの職業の良いところだと思います。事務のお仕事などの経験はありませんが、きっと事務のお仕事だったら話してたら私は毎日上司に怒られていると思います。
私は話するのがとても好きなので、お話を交えながらお店に来た方を綺麗にできるこの仕事が本当に大好きです。
もちろん、子育てを始めたばかりの時は定時で帰れる仕事を探しました。でもパソコンも触ったこともなかったので、どこを受けていいのかもわかませんでした。
美容室での勤務は拘束時間も長く、帰りも遅いため子育てしながらはできないと思っていましたが、今の職場は遅番、早番があるのと日曜が定休のお店なので、早番にしてもらって帰りも早いの助かっています。
美容師の悪いところ
悪いところといえば、休憩がしっかりないところですが、これは美容師をしていたら仕方ないことなので慣れてしまいました。
お昼ご飯が食べれないことも多々あります。食生活が乱れ気味になってしまうことは悪いところかもしれません。
美容師として働いていてもシングルマザーだと生活は苦しい

私は正社員として働いてはいますが年収はボーナスを含めて200万円程度しかありません。
元旦那から養育費としてもらっていますが、日々の生活をするのでいっぱいいっぱいと言う感じです。我が家の収入と支出の内訳は以下の通りです
収入 | 20万円(給料17万円+養育費3万円) |
家賃 | 7万円 |
食費 | 2万円 |
水道光熱費 | 1万5千円 |
習い事代 | 1万円 |
通信費 | 5千円 |
まだ子どもが小さいので食費はこのくらいで済んでいますが、今後大きくなってきたらいろんな支出が増えることは間違いないので、毎月少しでも貯金をするようにしています。
子どもが成長するにつれて育児の大変さは変化する
仕事と育児の大変さは子供が大きくなるにつれて変わってきています。
仕事を始めたばかりの時は、子供が熱を出して保育園から呼び出しがあって、帰らなければいけなくなったり、インフルエンザで長期の休みを取らなくてはいけなくなったりと、仕事に穴をあけてしまうことが多かったです。
その度にとても申し訳なく思っていましたが、みんなお互い様だよと周りの方が気さくに言ってくれたことは忘れられません。
子供が大きくなるにつれ体調を崩すことも減ってきて、今は自分のペースで仕事ができるようになりました。苦労と感じることはそこまでありません。
元旦那ともたまにですが食事に行ったりしています。元旦那は息子をちゃんと見守りたいからと誰とも再婚せずに、少し離れたところに暮らしています。
なので、何かあったらいつでも助けにきてもらえます。頼るつもりもないですが、離れて今のような距離感でいられることは息子にとってもよかったのかと思います。
コメント