シングルマザーが移住を考えるときってどんなときでしょうか?
「今より生活コストを抑えたい」「自然豊かな土地で子どもをのびのび育てたい」「今の家に住み続ける将来が想像できない」
いろいろな理由があると思います。
コロナ禍で外出に不安を感じるようになり家にいる時間が増えたことで、今の家に「このままここに住んでいていいのかな」と疑問を持ち始めた人もいると思います。
ひとり親になったことで、頼れる人の近くに住みたいと考えることもありますよね。
でも移住となると大変そう。不安もある。
そこで、シングルマザーが移住を考えたときに、具体的に検討することをまとめてみました。
移住に向いているシングルマザーはどんな人?
ではどんな人が移住に向いているでしょうか?
手に職を持っている・web系フリーランスの仕事など、どこでも仕事ができる人
地方に移住する際に気になるポイントは「仕事」です。
やはり都市部ほど求人は多くなく、賃金も低い傾向にあります。
看護師など、地方でも働ける資格を持っていたり、web系の仕事を在宅でできる人は大きな安心材料となるでしょう。
実家や親せき、知人が移住先にいる人
移住となると一度見に行っただけではわからないこともあります。
地方ならではの近所付き合いや行事、自治会での集まりの大変さなど、都市部とは大きく違うこともあるでしょう。
移住先に知り合いがいれば、そういった「住んでみないとわからないこと」を教えてもらうことができますし、なにより頼れる人がいるというのは大きな心の支えになります。
ひとりで子育てをしていると、体調が悪いときやどうしても仕事が遅くなってしまうときなど、ちょっと誰かに頼りたいことがありますよね。
そんなときに頼れる人がいると心強いものです。
自然の中、田舎での暮らし・遊びを楽しめる人
地方での暮らしは都市部とは変わってきます。遊具の充実した公園や商業施設が近くにない場合もあり、今までとは休日の遊び方が変わることもあります。
田舎ならではの遊びとして
- 虫捕り、水辺の生き物捕り
- 里山探索
- 家庭菜園
- 地域の行事(どんど焼きやぼうじぼなど)
などをがあります。
また、年代の違うご近所さんとの関わりがあることが多く、そういった交流を楽しめる人にはいい環境となるでしょう。
私の暮らす地域では、普段あいさつをする程度の間柄でも、散歩中に野菜や果物のおすそ分けをくれる方がいます。
子どもは地域で見守るという意識もあるので、自分の孫がいなくても下校時に見回りをしてくれている方もいます。
そんな地方の良さを心地よく感じられる人には向いているでしょう。
車の運転が苦ではない人
地方では電車やバスの本数が少ないところが多く、どうしても車が必要になってきます。
普段の買い物や保育園の送り迎えにも車を使う機会が多く、運転には慣れておいたほうがいいでしょう。
といっても都市部のように交通量が多かったり、車線の多い道はほとんどないので、それほど怖くなく、すぐに慣れるはずです。
シングルマザーが移住先を選ぶ際のチェックポイント
移住先を決めるときにチェックしておいた方がいいポイントをご紹介します。
近くに仕事はあるか、働けそうなところはあるかチェック
都市部のように電車1本で行ける職場が見つかるとは限りません。
移住先で仕事を探すことになる場合は、事前にどこでどんな仕事ができそうか、あらかじめ調べて目星をつけておくと安心です。
また、今よりもお給料が減ることも視野に入れて家計の見直しもしておくと良いでしょう。
家賃も都市部に比べて安くなります。収入が減ったとしても、生活にかかるコストを減らせるのは田舎暮らしの大きなメリットになりますね。
生活する上での利便性をチェック
山の中など、よほどの場所でない限り、地方でも生活インフラは整っています。
ただ、今までのように「歩いてコンビニ」「安いスーパーのはしご」「駅チカ」などは難しい場合もあります。
今まで利便性の高いところに住んでいた人にとっては、そのギャップを大きく感じることも。
「コンビニは自転車で」「スーパーまで車で10分以内」など、このくらいなら仕方ないかなと許容できるところを検討してみることをおすすめします。
年間の気温や降雪量をチェック
若いときは気にならないかもしれませんが、今住んでいる地域との気温差、特に冬の寒さは意外と身体に堪えます。
寒さが苦手な人には気温も大切なチェックポイントになってきます。
同じ関東でも、例えば東京都と栃木県(県央)では冬場の最低気温が5℃以上違うこともあります。
そうなるとエアコンだけでは寒くて石油ストーブが必要になることも。
ストーブの購入、毎日のように灯油を入れる作業。小さなことですが、生活の負担になることも。
また、雪が多く雪かきが必要な地域では、毎日の雪かき作業が重労働となります。
忙しいシングルマザーに雪かきの時間がとれるのか、検討する必要がありそうです。
子育て支援をチェック
シングルマザーにとって子育て支援が充実しているかどうかは大切なチェックポイントですよね。
どんな子育て支援があるか、自治体によって少し内容が変わってきます。
栃木県益子町を例にあげてみます。
保育料無償化事業
国の制度による3~5歳のこどもの保育料の無償化に加えて、0歳~3歳までのすべての子どもの保育料を無償化にするという、益子町独自の取り組み。
副食費免除
3歳~5歳の子ども(第2子が生まれてから。第1子以降の子どもに)の副食費が免除されます。
子育て応援手当
子ども1人につき1万円が18歳までの子どもがいる世帯に、毎年支給されます。
さらに、小学校入学準備の年には3万円、中学校入学準備の年には5万円の増額されます。
この手当は益子町内の商店などで使用できる「ましこスマイル通貨」という地域通貨(商品券のようなもの)で支給されます。
町の個人経営の商店だけでなく、ドラッグストアやスーパーでも使えるので、子育てに必要なものを購入することができます。
子ども医療費助成制度
出生日(または転入日)~中学3年生(15歳に達する日以降の最初の3月31日)までの子どもが対象で、病院を受診した際に保険診療が適用された医療費の自己負担額を町で助成。
放課後児童クラブ利用料助成金
益子町に住んでいて町内の放課後児童クラブ(学童保育)を利用している児童1人につき、支払った「月額利用料」ひと月あたり5,000円の助成。
このほかにも妊産婦の医療費の助成やチャイルドシート等購入費助成金、紙おむつ購入助成など、妊娠・出産に関する手当などがあります。
子育て支援が手厚い自治体はやっぱり安心ですよね。
また、待機児童数や、子どもが行くことになる学校の生徒数なども確認しておくといいでしょう。
田舎にも1学年何クラスもあるような大人数校もありますし、少人数校もあります。
少人数校は1人1人をよく見てもらえて学年を超えた子どもたちの交流があり、いい面もありますが、親の役員の仕事が大変な一面もあります。
まとめ
シングルマザーが移住を考えたときにチェックするポイントをご紹介しました。
移住となるとチェックする項目も多く、簡単には決断できないかと思います。
妥協するところと譲れないところを明確にして、ひとつずつクリアしてみてください。
移住について相談できる「移住コンシェルジュ」のいる自治体や、移住体験ができる自治体もありますので、利用してみるもの手ですね。
じっくりと考えていくうちに、きっと理想の地域と出会えると思います。
コメント