今の仕事をずっと続けていくのか、不安になることはありますか?
シングルマザーとして働いていると、お給料や仕事の将来性など、今後のことも考えますよね。
できれば手に職をつけて勤め先も増やしたいし、安定した高いお給料をもらいたいと思います。
そう考えたときに「看護師」という選択肢も出てくるのではないでしょうか?
「でも子どもがいるのに資格を取れるの?」「お金や時間がかかりそう」「勉強が大変そう」そんな不安もあると思います。
この記事では看護師資格を取るための学校や修業支援制度、頼れる人の存在の大切さについてご紹介させていただきます。
看護師資格を取得しようか悩んでいる人は、看護学生生活がどんな風になるのか想像できると思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
シングルマザーが看護師資格を取るための方法を紹介!
時間のないシングルマザーが看護師資格を取得するためにはどうしたらいいのか紹介させていただきます。
シングルマザーが看護師資格を取るためには学校に3年以上通う必要あり
看護師資格を取るためには、まず看護の専門知識を学ぶ学校に3年以上通うことになります。
- 4年制大学
- 大学院
- 3年制短期大学
- 3年制専門学校
このいずれかに通って、まずは看護師国家試験の「受験資格」を取得する必要があります。
シングルマザーは、短期間で受験資格を取得でき、早く現場で働ける3年制専門学校を選ぶとよいでしょう。
3年制の専門学校では実習が多く、働く感覚を身につけやすいというメリットもあり、学費も低く抑えられているところが多いです。
シングルマザーの看護師資格の取得をサポートしてくれる就業支援制度
シングルマザーが3年以上看護学校に通うとなると、学費や生活費の心配もありますよね。
そこで学費や生活費をサポートしてくれる就業支援制度をご紹介します。
高等職業訓練促進給付金
ひとり親が看護師や介護福祉士などの資格を取得するために、学校に通う期間の生活費を支援する制度です。
対象となるのは以下のどちらかに該当するひとり親となります。
支給額は、住民税課税世帯は月7万5千円、非課税世帯は月10万円となっていてます。
訓練を受けている最後の1年間は4万円増額。訓練終了後に住民税課税世帯は2万5千円、非課税世帯は5万円を支給となっています。
自立支援教育訓練給付金
ひとり親が就業を目的とした能力開発を支援する制度です。対象となるのは以下に条件に当てはまる方です。
- 母子家庭または父子家庭のひとり親
- 20歳未満の子どもを扶養している人
- 適職に就くために教育訓練が必要であると認められる人
- 過去に当該等給付金を受給していない人
支給額は受講費用の60%。上限は年間20万円、最大で80万円まで。
こちらは訓練修了後に支給されるので、先に自分で資金を用意しなくてはならないところに注意してください。
自治体によって細かい要件が異なりますので、詳しくはお住まいの自治体に確認してみましょう。
看護師等修学資金貸与制度
都道府県の制度で、看護師等の養成学校に在学する人に、資金を貸し出してくれます。
卒業後はその都道府県内の病院等で働く意思があることが条件となっています。支給額は都道府県ごとに定められています。
また、貸与した資金は原則返還することになっていますが、都道府県内の指定施設などに決められた年数従事すると、返還の免除が受けられます。
詳しくは各都道府県の窓口にお問い合わせください。
シングルマザーが看護師資格を取得するには勉強も大変!頼れる人の存在も大切!
シングルマザーが看護師資格を取得するためには、いざというときに頼れる人の存在が必要です。
何故かというと勉強時間の確保も必要ですし、子どもが病気やけがの時に看護学校を休むことはできないからです。
勉強時間の確保
看護学校では課題やレポートの提出が多く、さらに国家試験に向けての勉強もしなくてはなりません。
朝通学して夕方に帰宅。それから家事と子育てをこなして、子どもが寝た後にそれらの勉強タイムとなることが多いでしょう。
32歳で看護専門学校に入学したTさんの例
1~2年生の時は常に何かしらの課題が出されていて、毎日帰宅後に3時間の勉強していたました。テスト前は8時間くらいの自主学習をしていました。
3年生になると実習が忙しく、実習と国家試験の勉強の両立が難しかったため、学校が休みの週末にまとめて問題集をやっていました。夏休みも国家試験の勉強に集中。
実習が終わった12月からは、本格的に時間をつくって1日8時間くらいやっていました。自宅で勉強するのが飽きてしまった時期は図書館など、場所を変えてやると集中できました。
これだけの勉強時間を確保するためには、時間の使い方に工夫が必要になります。
親など頼れる人がいるなら、子どもの送迎や家事を手伝ってもらうと勉強に使える時間が大きく変わってくるでしょう。
国家試験前ともなると1日の大半を勉強に使わなくてはいけない日もでてきます。
そのときに1人で集中できるように、子どもを預かってくれる人がいたらいいですよね。
頼れる人や家事を効率よくこなせる家電などもあると便利でしょう。
子どもの病気や行事のとき
子どもの病気や行事のたびに看護学校を休むことはできません。
子どもが病気のときにどうするのか、行事や早帰りの日のお迎えをどうするのかなど、あらかじめ考えておきましょう。
親に頼れるなら、看護学校に入学する前から協力をお願いしておくと安心です。
実習期間中は、実習場所によっては朝早く家を出なくてはいけないこともあります。
子どもの都合だけでなく、自分の学生生活でもイレギュラーな対応が必要になることもでてきますので、色々なことを想定して頼れる人を探しておくといいでしょう。
近くの病児・病後児保育やファミリーサポートセンターに事前に問い合わせたり登録しておくと安心ですね。
最後に
シングルマザーが看護師資格を取得するために、どんな支援制度があるのか、また頼れる人の存在の大切さをご紹介させていただきました。
子育てと家事をしながら学校に通うには大変なことも多いと思います。自宅での勉強時間を確保する気力と体力も必要です。
今までとは生活が大きく変わることになるので、準備しておくこともたくさんでてきます。
ただ、看護師資格を取得すれば、就職先の選択肢がぐんと増えますし、将来のことを考えたら頑張ってみる価値はあるでしょう。
一度きりの人生で後悔しないためにも、事前に検討と準備をして道を開いていってくださいね。
何でも1人で頑張ろうとせず、周りの人を頼ったり、行政の支援制度や子育て支援を活用してみることをおすすめします。
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