事務職というのは一般的に高い収入が見込めないと言われている職種です。会社の売上に直接関係する部署でないためどうしても年収は低くなりがちです。
特に一般的な事務職の仕事と言うのは書類整理や受付業務などの特別な技術が無くてもできる仕事です。
事務職全体の平均年収は330万円と言われており、他の職種と比べて平均年収は50万円程度低くなっています。
今回は旅行会社の総務として働く20代シングルマザーの方に年収と仕事内容について教えていただきました。事務の仕事をしたいと考えている方の参考になれば幸いです。
不倫相手との間に子どもができ未婚シングルマザーになった
私は子供は現在4歳の子どもを育てているシングルマザーで、保育園に預けながら事務の仕事をしています。
私の場合、誰かと結婚をしたのちに離婚や死別をしてシングルマザーになったわけではなく、最初からシングルマザーです。
「途中までは夫婦一緒だった」という経験がないのでシングルマザーの大変さを比較する対象がありませんがそれでも母子2人でなんとか生活をしています。
離婚すると言われて不倫をしていたが嘘だった
長男を出産する前に数年において妻子がある既婚者男性と不倫をしていました。相手が妻子持ちであることを知っていた上でそれでも大好きだったので一緒にいたかったのでいました。
相手男性も「今の妻よりマミの方が好き。必ず離婚するから」と言ってくれていたのでその言葉を信じていました。
しかしそんなときに妊娠が発覚しました。私は大好きな彼の子供ということで産むことを決め彼に伝えました。
しかし彼は困った様子でした。「急にそんなこといわれても困る」「俺、妻子持ちだし」と突然言ってきました。
「私の方が好き」「今の妻とは離婚する」と言ってくれていたのは表向きだけだったようで実際にはただの都合の良い存在だったようで妊娠したことを伝えてからは連絡が取れなくなりました。
彼からの約束事で「家には来ない」「家の場所も教えない」といわれていたため自宅へ押しかけることもできませんでした。
悩みに悩みましたが愛した人の子供ということで「1人でもいいから産み育てる」と決めてシングルマザーになることにしました。
旅行会社総務の仕事内容と年収を紹介!
妊娠・出産をする前はアパレル関係のショップ店員をしていました。正社員ではなかったし経験も浅かったことで妊娠・出産を機に退職をしていたので新しい仕事を探す必要がありました。
現在は都内にある中小の旅行会社で総務の仕事をしています。年収はボーナスを含めて200万円程度です。
外部の取引先との電話対応や社内のほかの部署が上げてきた請求書や必要書類の確認をしています。
会計や担当者に書類を回したり、備品の在庫チェックおよび発注、お客様へ向けた必要書類の発送処理やデータの入力処理などの業務を行っています。
長男が生まれてから入った会社であり、それまで経験したことがない業界での勤務で不安でした。
しかし、総務ということもあり仕事内容が特別難しかったり特殊なものであるわけでもないので自分のペースで仕事をこなせています。
会社側もシングルマザーである状況を理解してくれて時短勤務にしてくれています。
また、同じ部署の周りの方々の理解やサポートもあり仕事内容なども配慮してもらいながら働けています。
時短勤務をしているので正社員でも毎月の生活は苦しい
私は正社員として働いていますが、子どもの送り迎えもあるため時短勤務をしています。そのため、年収はボーナスを含めて200万円程度です。
不倫相手から養育費を貰うこともできませんので、自分の収入と市区町村からの補助金でなんとか生活しているという感じです。我が家の収支の内訳は以下の通りです
収入 | 16万円(補助金含む) |
家賃 | 6万円 |
食費 | 3万円 |
水道光熱費 | 1万5千円 |
子どもにかかるお金 | 2万円 |
通信費 | 5千円 |
その他 | 2万円 |
一番大変さを感じているのは収入面です。これまで経験が多いわけでも何か資格をもっているわけでもないし、総務という仕事でもあることから給与がそんなに良いわけではありません。
且つ子供の保育園の送り迎えの関係で時短勤務であるので給与としての収入は最低限しかありません。
市区町村から補助はもらっているもののそこまで満足できる額でもないので母子2人の生活費を除けば手元にはほとんどお金は残らず貯金に回せても数千円が限度です。
親は私が不倫の末に出産したことで両親との関係が悪くなり金銭的支援もありません。
ちょっとした内職をしようとしても朝起きてから夜中まで一息つく暇もないぐらいの怒涛の時間を過ごしていることから内職する時間もなければ転職活動をする時間もありません。
将来や子供のための貯金もままならない状態で「何とか生活はできている」「シングルマザーになると自分で決めた」ということではあるものの「こんなに金銭面も生活も厳しいのか」とその状況に出くわして初めて感じました。
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