住宅ローンを組んでマイホームを持ちたいと考えているシングルマザーの方は少なからずいます。
マイホームがあれば子どもに実家ができますし、ローンの支払いが終われば資産になりますからね。
ただ、シングルマザーだと住宅ローンは組めないんじゃないか?
こんな不安を感じているかもしれませんが、住宅ローンは安定した収入があれば誰でも組むことができます。
今回はシングルマザーの方が住宅ローンの審査を通すためのポイントや条件などについて紹介させていただきます。マイホームの購入を検討されている方の参考なればと思います。
シングルマザーも住宅ローンは組める!
住宅ローンは銀行や信用金庫などの金融機関で申し込むことができます。住宅ローンは審査が通れば誰でも組むことができます。
シングルマザーだからといって不利になるなんてことありません。逆にシングルマザーだからといって有利になるなんてこともありません。
各金融機関の審査基準によって判断されることになります。判断されるのは以下の3点です
- 安定した収入があるかどうか
- 返済プランは適切かどうか
- 健康状態に問題はないかどうか
安定した収入があるかどうか
まず、安定した収入があるかどうかが重要です。今後数十年間住宅ローンの返済をし続けられるかどうか判断するというわけです。
ですので、就職したばかりで勤続年数が1年以内なんて方はほぼ審査に通りません。基本的には3年以上同じ会社で勤めている必要があります。
次に、勤務形態は正社員の方が安定した収入があると見なされやすく、住宅ローンも通りやすいです。
逆にパートや派遣社員、フリーランスの方はどれだけ収入があったとしても安定した収入があると見なされないケースが多いです。
正社員に比べて毎月の収入額にバラつきがあったり、雇い止めにあったりする可能性が高いため、ローンの返済できなくなる可能性が高いと判断されやすいです。
返済プランは適切かどうか
各金融機関が定める返済比率内の住宅ローンかどうか判断されます。返済比率というのは年収に対する返済額の割合のことを指します。
仮に年収400万円の人が毎月10万円支払う場合、返済比率は30%になります。
この返済比率が各金融機関が定める基準を超えた場合、基本的には住宅ローンの審査は通りません。
一般的には20~30%の範囲内であれば審査は通りやすいです。金融機関によって基準は異なりますので、複数の銀行・信用金庫に審査してもらうのも一つの手です。
健康状態に問題はないかどうか
健康状態に問題がないかも住宅ローンの審査に通るために重要なことになります。
住宅ローンを申し込む際は団体信用生命保険への加入が条件とされていることがほとんどです。
団体信用生命保険というのは、住宅ローンの借り入れをした本人が亡くなった場合、保険会社が住宅ローンを本人に代わり全額返済してくれるというものです。
これがあるので金融機関は安心して住宅ローンの融資を行うことができます。ですので、健康状態に問題がある人は団体信用生命保険に加入できず審査に通りません。
住宅ローンの審査を通るために必要な年収は?
基本的に住宅ローンは安定した収入があり、返済比率が金融機関が定める基準内であり、団体信用生命保険に加入することができれば審査は通ります。
ですので、自分の年収がいくらかというのは大した問題ではありません。年収が200万円の人でも上記の3つの条件を満たすことができれば問題ないというわけです。
ただ、正社員で年収が高くても職種や会社の規模によって審査が通らないというケースがあります。
公務員や大手企業は倒産の心配がなく、安定しているため審査が通りやすいです。逆に中小企業で事業継続年数が短い会社に勤めている場合は通りにくいです。
また、離職率が高い職種なども住宅ローンが通らないケースがあります。介護職員や美容師は審査が通りにくいとされています。
シングルマザーがローン審査を通すためのポイント
次に住宅ローンの審査を通すためのポイントについてお伝えさせていただきます。以下のポイントに注意するだけで審査に通る可能性は高くなります。
返済比率を下げる
まず、返済比率を下げるようにしましょう。返済比率を下げる方法は2つあります。
- 借入金額を減らす
- 頭金を増やす
借入金額を減らすことができないか検討してみましょう。本当に必要な金額はいくらか計算をし、それだけ借りるようにしましょう。
次に、頭金を増やすことです。頭金を増やすことで借入金額を減らすことができますので返済比率は減少します。
信用情報をクリーンに保つ
住宅ローンの審査の際に必ずチェックされるのが信用情報です。これは各種金融サービスの利用履歴のことです。
過去にローンの滞納がなかったか、クレジットカードの支払いは滞りなくされているか、奨学金の返済はされているかなど幅広く確認されます。
どんなに年収があって大手企業に勤めていても信用情報がクリーンでなければ審査は通りません。
特に過去1年以内に各種ローンの滞納があった場合、ほぼ間違いなく住宅ローンの審査は通りませんので注意しましょう。
各種ローンなど借り入れは返済しておく
各種ローンなどの借り入れがあると住宅ローンの審査は通りにくくなります。各種ローンの返済額も毎月の返済に合算されるからです。
住宅ローンの毎月の返済額が10万円だとしても、マイカーローンの返済が毎月3万円あると13万円で返済比率は計算されます。
そうなると年収400万円の場合、返済比率は39%となります。無理なく返済できる目安が30%以内とされているのでこれでは審査は通りません。
ですので、ますは各種ローンの支払いがあればそちらを返済してから住宅ローンを申し込むようにしましょう。
児童扶養手当は住宅ローンに影響しない
シングルマザーの方は児童扶養手当を受け取っている方も多いかと思います。その手当が住宅ローンを組むことで減額されないか心配されているかもしれませんが問題ありません。
不動産を所有しても児童扶養手当は減額されない
住宅ローンを組んでマイホームを購入したとしても児童扶養手当は減額されませんし、打ち切られたりすることはありません。
一人で子どもを育てている方に向けて行われている制度なので、何を購入しても影響が出ることはないです。
ただ、自分の両親や兄弟などの親族と同居する場合は受給対象から外れる可能性があります。
同居する人の所得と自分の所得を合算した金額が所得額として算出されるからです。
子どもが一人の場合は所得を合算して400万円を越えてしまうと対象から外れる可能性が高いので要注意です。
最後に
シングルマザーだからと言って住宅ローンを組めないなんてことは全くありませんので安心してもらえればと思います。
マイホームを持つことによるメリットは大きいですが、長期間返済し続けないといけないというデメリットもあります。
しっかりと返済プランを考えてマイホームの購入を検討するようにしてくださいね。
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