シングルマザーは賃貸物件の審査に通らないって本当？

シングルマザーは部屋を借りられにくいなんてこと聞いたことがある方もいるかと思います。

そんな噂を聞くので「シングルマザーになると家が確保できるのか？」と不安を感じる方も多いです。

そこで今回は、シングルマザーが賃貸物件を借りる際の審査が通らない本当の理由について紹介させていただきます。

あくまでもシングルマザーが賃貸物件の審査が通らないのは「家賃を継続的に支払い続けることができない」と判断された人に限ります。

事前にそうならないように対策をすれば大方審査には通ります。過度な心配をすることなく物件選びをしましょう。

シングルマザーが賃貸物件の審査に通りにくいと言われる理由

まず初めにお伝えしたいことは、「シングルマザーだから賃貸物件の審査に通りにくい」ということはありません。

シングルマザーは賃貸物件の審査基準を満たしにくいから審査に通りにくいということです。

賃貸物件の審査基準については以下のようなものがあります。

これらを審査基準にするのは「入居後に家賃を期日までにしっかり払い続けてくれる人なのかどうか？」を調べるためです。

そのため、正社員であれば将来にわたって安定的に収入が見込めるので審査に通りやすくなります。

逆に低収入であれば、入居後の家賃滞納のリスクが高まると考えられるので通りにくくなります。

無収入であれば落ちる可能性が高いので、収入以外での家賃支払い能力を見せる必要が出てきます。

低収入や無収入であれば賃貸物件の審査は通る

賃貸物件の審査をする理由は「入居後にしっかり家賃を期日までに支払ってくれるかどうか？」ですよね。

ということは「私は家賃を支払い続けるお金がちゃんとあります！」という証明ができれば審査に通る可能性が高くなります。

具体的な方法を見ていきましょう。

もし、審査基準を通るか不安に思うのであれば不動産屋に事前に聞いてみましょう。

不動産屋は審査基準のみならず、大家さんの状況や保証会社の情報などいろいろ知っています。入居時期や物件によっては可能になる場合もありますよ。

シングルマザーが賃貸物件を借りる際に用意するお金の目安は？

一般的に家賃の目安は収入の三分の一と言われています。シングルマザーの平均的な年収は約200万円です（厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果の概要」より）。

そこに母子家庭の公的な手当を加えると年収243万円程になります。

よって、仮に月収20万円であれば家賃は66,000円が一つの目安になります。

初期費用は家賃の５か月分が目安となり、家賃が６万円であれば30万円になります。

別途引っ越し費用などが必要になりますので注意してくださいね。

内訳は、敷金１か月分、礼金１か月分、前納家賃１か月分、火災保険２万円、仲介手数料0.5～１か月分です。

引っ越し費用は6万円～12万円程です。保証料が必要な場合は共益費込みの家賃の0.5か月分となります。

こちらはあくまでも目安となります。地域や賃貸物件など、様々な要件によって違ってきますので、詳しくは不動産屋さんに相談して詳細を確認してください。

今は空き家問題もありますので、タイミングによっては安くて良い物件を借りれるかもしれません。

シングルマザーはファミリータイプの物件を選ぶと良い！

子どもがいる場合、単身用ではなくファミリー世帯が多くいる賃貸物件を選ぶ方が審査も通りやすく、入居後のトラブルにならずに済みます。

というのも賃貸物件の審査項目のひとつに子どもの年齢があります。

小学校中学年ぐらいであれば問題になりませんが、小さな子供がいると夜泣きや叫び声などの騒音が問題になるからです。

ファミリー世帯が多くいる賃貸物件であれば、お互い様なので問題になりませんが、単身用だとトラブルに発展する可能性があります。

また、そもそも単身用の賃貸物件には、入居後の騒音問題を考慮して審査が通らないこともあります。

気持ち的には子どもが小さいうちはワンルームで家賃を抑えて、子どもが大きくなってきたら広いところへ引っ越したいとおもってしまいがちです。

しかし、入居後のトラブルを考えて小さめのファミリータイプにする方が良いかもしれません。

そして家賃価格ばかりに囚われずに、子どもがいるので周辺環境の安全性と防犯面にも気を配って物件見学時に見ておきましょう。

最後に

シングルマザーは賃貸物件の審査に通りにくいのではなく、シングルマザーは賃貸物件の審査基準を満たしにくいから通りにくいということです。

「私は家賃を継続的に支払えます」という証明さえできれば審査に通ることは難しくはありません。

そのためには事前に不動産屋さんに状況を伝えた上でアドバイスをもらうほうが良さそうです。

私自身も３DKで35,000円のテラスハウスに住んでいました。「お金がない」とハッキリ不動産屋に伝えれば意外な物件を紹介してくれるかもしれませんよ。